演題登録 English お問合せ 事務局 HOME 第21回 微小脳神経外科解剖セミナー

会長挨拶

 第27回日本脳神経外科コングレス総会は、平成19年5月18日(金)から20日(日)、仙台市の「仙台サンプラザ」をメイン会場として開催いたします。
日本脳神経外科コングレスは、周知のように1981年の設立以来、一貫して我が国における脳神経外科医の生涯教育を目的とし年一回の総会を開催してまいりました。第26回総会にて四半世紀を振り返り、改めてコングレスの足跡を辿った企画は記憶に新しいところであります。このたび第27回を東北大学が主催させていただきますことは、教室員、同門一同にとって大変な栄誉であり、コングレス会員の皆様に充分満足していただける生涯教育の機会を提供できますよう鋭意準備いたしております。
 第27回総会のテーマは、「multimodality時代のスタンダード」とさせていただきました。現在脳神経外科疾患の診断から術中支援、治療に至るまで、様々なmodalityが開発されています。例えば治療に関しては、これまでの直達手術に加えて血管内治療や定位放射線治療、内視鏡手術、脳深部刺激療法などが新たに展開し、あるいは経験を重ねて成熟し、既存の治療法と融合、分担、あるいは協働しようとしています。様々なmodalityによる治療結果が蓄積されてevidenceが報告されてくるにつれ、患者毎に最も適切な治療法を選択することが重要であり受療者の要請となっています。一般脳神経外科医にとっても、あるいはある分野のspecialistであっても、各種modalityの現状を知り、正確な知識をもつことを社会から求められているともいえます。我々を取り巻く医療環境は急激に変化していますが、それであるからこそより求心的にゆるぎない知識と技術を身につけ、professional growthをめざす必要があると考えています。
 コングレス前日5月17日木曜日には、様々なハンズオンコースを企画しております。18日からのプログラムは、一つの会場に参加者全員が会して様々な分野の情報を共有し理解を共にするというコングレスの従来の様式に沿って、仙台サンプラザのホールをメイン会場としてプレナリーセッションを開催いたします。このホールはこれまでプレナリーセッションが開催されてきた広い平面空間とは異なり、円形劇場型であるため2階席、3階席があり演者を身近に感じることができます。また仙台駅東口からも徒歩圏内にあります。この円形空間を脳神経外科のスタンダードな知識と最先端の情報で満たし、会員の皆様に有意義な会期を過ごしていただければと願っております。モーニングセミナー、会員懇親会の会場は仙台駅と接したメトロポリタンホテル仙台となるため、多少のご不便をおかけいたします。
 5月の仙台は、若葉萌える欅並木がとりわけ美しい季節にあります。また本年度開業予定の仙台空港鉄道により空港から仙台駅まで最短17分とより便利になります。教室員一同、皆様のご来仙をお待ちしております。

第27回日本脳神経外科コングレス総会会長
冨永悌二