第23回日本脊髄外科学会を、平成20年6月12日、13日に松島にて開催いたします。これまでの日本脊髄外科学会の歴史の中で、東北地方で初めて年次学術集会が開催されることとなります。大変な栄誉であり、教室員一同実り多い学会となりますよう鋭意努力しております。
今回のテーマはNeurosurgical Spine Surgeryとさせていただきました。脊髄外科対象疾患の中枢神経疾患としての側面に光をあてることを企図したものです。奇しくも昨年のアメリカのJoint SectionでもNeurosurgery and spine surgeryをテーマとしておりましたが、これはすでに大きな位置を占めているspine surgeryと本来の脳神経外科との協調(vital synergy)をうたったものでありました。本会では、一般演題(口演・ポスター)の他に、海外からの招待演者を加えた4つのシンポジウム、ランチョンセミナーを企画しております。シンポジウムでは脊髄腫瘍、脊髄血管障害、神経科学と脊髄外科、低侵襲手術等をとりあげます。生涯教育としてあるいはこれから脊髄外科をめざす先生にも、多くのTake-Home- Messageを提供できるものと考えています。学会翌日の6月14日(土)には、仙台市内にて教育セミナーを開催いたします。
学会場は仙台近郊の松島であり仙台市内から電車で約30分と多少ご不便をおかけしますが、風光明媚な景勝地です。学術プログラムと共にみちのくの初夏をご堪能いただければ幸いです。皆様奮っての参加をお待ちしております。
冨永悌二