第22回宮城頭部外傷研究会が開催されました
2月13日、TKPガーデンシティPREMIUMにて第22回宮城頭部外傷研究会が開催されました(共催:宮城頭部外傷研究会/CSLベーリング株式会社)。演者には、仙台市立病院より二宮敦彦先生と、島根大学医学部附属病院 小児脳神経センターより君和田友美先生をお迎えしました。君和田先生は2023年に当医局から島根大学へご異動されており、2年ぶりにご講義を拝聴する機会となりました。
二宮先生は「頭部外傷における手術創部感染(Surgical Site Infection)」と題してご発表いただきました。初回手術より数十年の経過を経て発症した症例や複数回の手術歴を持つ例などを取り上げつつ、頭蓋内異物の使用に関するご見解と絡めながら自験例をご紹介いただきました。
君和田先生には「乳幼児頭部外傷とその諸問題」と題してご発表いただきました。分娩に伴う頭部外傷に始まり、TBIRD(二相性臨床経過と遅発性拡散能低下を呈する乳児外傷性脳損傷)という比較的近年発表された疾患概念についても言及いただき、大変勉強になりました。乳児虐待に関する外傷については、普段なかなか耳にする機会のない具体的な事件例をご提示いただき、脳神経外科医としての虐待への関わり方について深く考えさせられる内容をお伝えいただきました。
講演会終了後は懇親会を開催いただき、君和田先生の島根でのご経験を伺うことができました。脳神経外科医は県内18人で奮闘されているとのことで、仙台とは異なる環境とはなりつつも精力的にご活躍を続けているお姿を拝見し、とても良い刺激を受けることができました。
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