留学体験記
古知 龍三郎 Kochi Ryuzaburo
米国, Cleveland clinic, epilepsy center: 2023年1月~2024年1月
米国, Children’s hospital of Michigan, Department of pediatrics and neurology: 2024年1月~
てんかん研究の最前線で世界各国の研究者と切磋琢磨
1 留学先で行った研究について教えてください
MR fingerprinting によるてんかん焦点の分類
脳地図におけるスパイククラスターとてんかん焦点との位置関係、性質の検討
ダイナミックトラクトグラフーによる脳言語活動の解明
2 留学先で大変だったことは何ですか
海外ならではの些細な珍事件の積み重ね。世の中はまだまだアナログです。
3 留学を経験して良かったことは何ですか
圧倒的マイノリティーの立場を身を持って経験できること。
4 これから留学を考えている先生に向けてアドバイスをお願いします
若者の留学離れが叫ばれて久しいですが、今も昔も、留学により諸外国の知識や技術を導入することは、長期的な日本の医学の発展に不可欠です。少しでも興味がある先生は、日本を出て経験を積まれることをお勧めします。様々な領域(血管障害、腫瘍、機能など)での留学実績がありますので、ぜひ一度当科にお話を聞きにいらしていただければと思います。
5 脳外科を目指す先生に向けてメッセージをお願いします
長い医学の歴史の中でも脳外科学は比較的新しい分野であり、未解明な要素が多く残されています。一方で、AIをはじめとした近年の技術進歩や、脳機能に関する世間の注目から、急速に発展している分野でもあります。特に「てんかん外科」は脳機能と深く関わりのある領域であり、東北大学病院は国内有数規模のてんかんセンターを有する施設として、診療、研究に於いて大きな社会的使命を担っています。興味をお持ちの方は、ぜひ当科の門戸を叩いてみてください。
◀ 前のページに戻る