留学体験記
佐藤 吉通 Sato Yoshimichi
米国, Dept. of Neurological Surgery, UCSF: 2020年8月~2023年2月
未知なる世界に飛び込み大きな成長を
1 留学先で行った研究について教えてください
糖尿病による脳梗塞増悪の機序を血流、神経ネットワークの側面から研究していました。
2 留学先で大変だったことは何ですか
渡米直後は右も左もわからない状態であったため、生活の基盤を作ることが一番大変でした。ただ何もわからないところでいろんな人に助けてもらいながらいろいろ失敗して生活していくのもそれはそれで非常に楽しかったです。
3 留学を経験して良かったことは何ですか
自分が知らない世界に飛び出せたことで固定観念や常識が覆され、以前よりもはるかに広い視野で物事、人生を考えられるようになったと思います。また自分と全く他の世界で生きてきた人に評価してもらい指導していただいたことも良い経験になりました。
4 これから留学を考えている先生に向けてアドバイスをお願いします
人間の成長には刺激と困難が必要だと思います。これまでとまったく違う世界で生きることは必ず先生方の人間・医師としての深みを増すことにつながるはずです。どんなとことでも行けば何とかなるので、是非前向きに知らない世界に向かって飛びだしていってください。振り返れば必ず良い経験になるはずです。
5 脳外科を目指す先生に向けてメッセージをお願いします
脳神経外科には多種多様サブスペシャリティがあり、様々な能力が必要な一方、各々の得意分野を活かした働き方ができる唯一無二の診療科だと思います。また脳神経外科の領域では解明されていないことも多く、治療法の確立されていない疾患も数多く存在します。脳という未知の臓器には解明していかなければならない領域も数多く残されており、脳神経外科を通して是非一緒に脳の神秘を解き明かしましょう。
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