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岩手医大脳神経外科・小笠原教授最終講義

2024/04/04(木)

2024321日(木)エーザイ株式会社主催で、脳外科疾患セミナーが開催されました。今回は、41日より岩手医科大学学長への就任が内定している岩手医科大学医学部脳神経外科学講座・小笠原邦昭教授をお招きし、講演会を開催しました。なお、本講演は、小笠原教授の脳神経外科教授としての最終講義となりました。

 

基調講演では、広南病院脳神経外科内田浩喜先生に「頚動脈狭窄症に対する治療〜脳卒中後てんかんのマネジメント〜」と題して、頚動脈狭窄症の症例2例を提示頂きました。頚動脈狭窄症に対する過灌流症候群に関する論文を多数発表された小笠原教授からコメントがあり、頚動脈狭窄症の治療の考え方を教えて頂きました。


続いて、小笠原邦昭教授に「臨床研究から英文論文、そして学会発表へ〜どう考えて、どうすればいいのか」と題して、臨床研究への取り組み方につき御講演頂きました。小笠原教授は、岩手医大単施設から、独創的な研究成果("in-house”臨床研究と小笠原教授は表現されています)を権威ある学術誌に数多く発表されている世界的な脳神経外科医・研究者です。すべての症例の中に探求すべきことがあり、一つ一つの症例から導いた課題から臨床研究が生まれる、特に合併症を生じた症例からは学ぶべきことが多くあることを強調されました。また、論文の審査員が注目するポイントを具体的に教えてくださっただけでなく、「すべての症例に学ぶべきことがあり、すべての症例が症例報告になりうる」「治療がうまくいかなかった症例こそ、目を向けて真実を追求しなければならない」「論文発表する前に学会発表することは、自分のアイデアを他の人に教えているだけであり慎むべき」と我々が心に留めるべき格言を多数頂きました。小笠原教授の臨床研究に対する熱い思いを受け、東北大脳外科から独創的な研究を数多く発表できるよう、より一層頑張りなさいと鼓舞頂いた御講演でした。


 御多忙のところ御来仙いただき、熱い最終講義をして頂きました小笠原教授に、また研究会を主催頂きましたエーザイ株式会社さんにこの場を借りて御礼申し上げます。


(文責:田代亮介)

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