専門医取得まで
研修プログラムの特徴
・国内有数の症例数・全てのサブスペシャリティーをカバー
・幅広く、密度の濃い臨床修練
・国際的に高い競争力をもつ脳神経外科専門医を育成
卒業後7~9年で脳神経外科専門医の取得を目指します。豊富な関連病院と国内随一の症例数を活かして、幅広く密度の濃い研修が可能です。研修の前半は、神経救急や脳血管撮影などの基本的な臨床技能と一般脳神経外科の習得を目標に、第一線の関連病院で経験を積みます。一方で、専門医取得にあたっては、悪性脳腫瘍や小児脳神経外科など専門領域の勉強と経験が欠かせません。東北大学脳神経外科の特徴は全てのサプスペシャリティーを豊富な症例数でカバーしている点です。研修の後半は、これらサプスペシャリティー領域の研修施設をローテートすることで、専門医取得に必要な知識と経験を十分に積むことができます。
また、大学院進学による研究期間(実質的には約2年)を設けることで、専門医までに医学博士号を取得できます。専門医取得後の臨床医としての長いキャリアを考えたとき、研究は国際的な競争力のある懐の深い臨床医を育成するうえで、とても貴重な経験になります。
各研修年度の到達目標は以下になります。2年目までに基本的な脳神経外科の診療技術を身に付け、3年目以降は、術者として標準的な顕微鏡手術の経験を積みます。また、診断から手術適応、術後ケアまで、総合診療としての脳神経外科を学びます。専門医取得前には、豊富な研修施設と症例数を活かして全ての専門分野の研修を行い、専門医試験合格に十分な知識と経験を積むことができます。
年度 | 目標 |
1年目 | ・神経診察法, 神経画像診断 ・救急蘇生法 ・術前・術後管理 ・穿頭術・開閉頭の基本 穿頭血腫ドレナージ・脳室ドレナージ 脳室腹腔シャント術など 標準的な前頭側頭開頭 ・脳血管撮影 ・神経麻酔 |
2年目 | ・脳卒中や重症頭部外傷などの急性期管理 ・放射線化学療法 ・顕微鏡手術の助手 ・基本的な顕微鏡手術 開頭による脳内血腫除去 円蓋部髄膜腫など |
3年目~5年目 | ・術前診断 ・手術プランニング ・顕微鏡手術 動脈瘤手術を中心とした脳血管系手術の基本 ・テント下を含む開頭術 ・神経内視鏡手術の基本 ・血管内手術の基本 ・脊椎脊髄手術の基本 |
専門医取得前 | ・後期研修の仕上げ ・専門医試験に向けた専門的知識と経験 頭蓋底外科・間脳下垂体外科 脳血管内治療 脊椎脊髄外科 小児脳神経外科 てんかん外科・機能的脳神経外科 定位放射線治療 |